今回の記事では韓国・延世大学語学堂の授業内容やレベルについてご紹介します。
韓国語が全くできなくても大丈夫?実際にどんなことを学べるの?ここでは元留学生の著者の実体験に基づき、気になる疑問について詳細に解説していきます。延世大学語学堂への留学を考えている方は参考にしてください。
【この記事でわかること】
・3週間短期過程プログラムでは、1日4時間(午前9時~午後1時)の授業+3、4回の韓国文化体験が用意されている
・個人の実力に合わせてクラス分けされるため、韓国語初心者でも大丈夫
・教科書に沿って四技能の向上を図る
・文化体験を通し韓国についての理解を深めることができる
3週間短期過程プログラム
筆者が参加したプログラムは3週間短期過程です。(2023年8月30日~9月19日)
国籍・年齢問わず色々な人が参加していましたが、日本人の女子大学生が特に多くいました。しかし学生だけではなく、会社員の方や主婦の方もいらっしゃいました。どんな方でもウェルカムな雰囲気です。
延世大学語学堂の授業紹介
延世大学語学堂の授業構成はこんな感じです。
1日4時間(午前9時~午後1時)の授業+3、4回の韓国文化体験
以下クラス分けや教科書などの詳細について解説します。
クラス分け
授業開始日の前日にクラス分け試験を受け、その結果によって1~7級に分けられます。1級ではハングルの書き方や発音などの1番基礎から学ぶことができます。2,3級では簡単なコミュニケーションの実践練習、5,6,7級になると政治や環境問題等のディスカッションを行います。
クラス分け試験は筆記とスピーキングがあります。筆記はほとんど記号問題のため、単語力があれば簡単に解答することができます。スピーキングは講師と1対1で、「出身、年齢、家族構成」等の自己紹介や「留学理由」などが質問されます。数字の言い方でつまる生徒が多いので、数字を完璧にしていれば高得点が狙えます。
また、1クラス13人程度で授業は全て韓国語で行われます。韓国語が苦手でも、生徒のペースに合わせてゆっくりと説明してくれるので安心してください。さらに詳しい情報は公式ホームページからご覧ください。

筆者の韓国語の実力
参考として筆者の留学前の韓国語の実力を紹介します。
留学をしたのは韓国語を学習し始めて2年ほど経った頃でした。最初は独学でしたが、大学入学後に第二外国語として韓国語を選択して学習を続けていました。

留学する1年前に初めてTOPIKⅠを受験し、198/200(点)を獲得しました。でも本格的な学習に取り組むやる気はなく、正直惰性で勉強していました…
このレベルは語学堂で3級クラスでした。3級の授業で扱う文法や語彙は既に学習済みのもの(고 있다/ (으) 면/(으) 려고など)がほとんどでした。しかし筆者は会話と聞き取りが苦手だったので、自分の実力にあったクラスだと感じました。
授業内容の詳細
1日4時間の時間割で、四技能をまんべんなく向上させるプログラムとなっています。
1・2時間目:文法と語彙
3・4時間目:聞き取りと読解
実際にやること
1,2時間目は、1日2つの文法と5~6個の新出語彙を学び、あとはとにかく演習!演習!という流れで授業が進行されます。
3,4時間目は、CDを聞いて教科書の問題を解くことがメインです。さらに音読練習や読解、作文などの時間もあります。
基本的には、どの授業でもスキットに沿った会話練習や自由会話などが挟み込まれています。韓国語を使うことに慣れたい人には是非延世大学の語学堂への留学をおすすめします。
教科書
3週間短期過程専用の教科書(約2000円~)を購入します。


延世大学構内の本屋には、教科書以外にも参考書や問題集などが充実しています。さらに勉強を頑張りたい方はプラスで購入するのがおすすめ。
バディについて
プログラム期間中、韓国語ネイティブと「バディ」になって言語交換をする取り組みもあります。
バディ制度への登録は担任の先生から連絡があります。しかし、留学生に対して応募したネイティブが少なかった場合、抽選でバディになれるかどうかが決まります。そのため、バディ制度に頼ることなく、他の場所でネイティブの友人を作ることを考えた方が良いでしょう。
韓国文化体験
本プログラムには、韓国についての理解を深める文化体験の時間が設けられています。
※原則参加の文化体験ですが、やむを得ず参加できなくても大丈夫です。
料理・テコンドー・ハングル習字・ハンコ作りなど

全体的な評価
先生がとても優しく根気よく教えてくださり安心できました。勉強だけではなく、韓国生活での困りごとがあれば気軽に相談できる雰囲気もあり、心強い先生方がたくさんいらっしゃいます。また、比較的小人数のクラスのためクラスメイトとの仲も深まります。

留学してから2年経っても、未だに連絡をとる友人もできました。大学が弘大・新村エリアという栄えた場所にあるので、学校外の生活もとても楽しく充実していました。
さらに韓国語に常に触れる環境にいるので、留学前よりスムーズに韓国語が出てくるようになりました。実力面でも精神面でも非常に満足できる留学となりました。
さいごに
延世大学語学堂では、韓国語学習に最適なプログラムが用意されています。韓国語の実力に不安がある方も安心して授業を受けられるようなサポート体制が整っており、無理なく実力を向上させることができます。
本記事が延世大学語学堂に興味のある方、留学予定の方の参考になれば嬉しいです。